【EC業界ニュース】Weekly Topics! 1216-1222

Today’s Topic
今週の注目は、ウォルマート、自宅からの返品サービス開始だよ!
■ウォルマート、無人の自動運転トラックによる商品配送を開始

america.png 12月15日、米小売大手ウォルマート(Walmart)が、自動運転技術を手がけるGatikとともに、アーカンソー州で無人の自動運転トラックによる商品配送を2021年に開始することを明らかにしました。両社は、自動運転トラックを使用し、ウォルマートの配送センターからアーカンソー州ベントンビルにある店舗への約3kmの距離の商品配送を、2019年から試験していますが、これまでは安全確保のため運転手が同乗していました。2021年以降は、同ルートで実施され、運転手は同乗しません。なお、両社はルイジアナ州のメタリーとニューオリンズの間で、自動運転トラックによる新たな試験を開始します。

情報源:同社ニュースルーム"Walmart and Gatik Go Driverless in Arkansas and Expand Self-Driving Car Pilot to a Second Location"(2020/12/15)

■LINEショッピングとSTAFF STARTが連携

nihonn.png 12月16日、LINEショッピングが、バニッシュ・スタンダードが運営する実店舗の販売スタッフをオムニチャネル化するアプリケーションサービス「STAFF START」との連携を開始しました。同提携により、新たにLINEショッピング上にコーディネートチャネル「SNAP!」を設け、ベイクルーズグループブランドなど、合計50ブランド以上のショップ販売員のコーディネ―トを閲覧・購入できる様になります。また、SNAP!のコーディネート掲載経由での購入金額の一部は、該当のショップ販売員に還元されます。

情報源:PRTIMES「LINEショッピング、ショップ販売員によるコーディネート提案機能を追加 STAFF STARTと連携し、LINE上でも店舗販売スタッフの接客が可能に」(2020/12/16)

■ペイペイフリマ、持ち物の価値がわかる機能を提供開始

nihonn.png 12月16日、ペイペイ(PayPay)内のミニアプリペイペイフリマが、過去に「Yahoo!ショッピング」、「PayPayモール」、「ZOZOTOWN」で購入したアイテムなど身の回りの持ち物の相場価格表示する機能の提供を開始しました。ミニアプリに表示される持ち物のリストから「PayPayフリマ」に商品を簡単に出品できる機能も追加しました。

情報源:同社プレスリリース「「PayPay」のミニアプリ「PayPayフリマ」で、 持ち物の価値がわかる機能を提供開始」(2020/12/16)

■アダストリア、商品Q&A機能を「.st」に導入

nihonn.png 12月16日、アダストリアがグループ公式WEBストア「.st」で商品Q&A機能の導入を開始しました。同機能は、アイテム購入前に疑問や不安を持った利用者が.stアプリ内で質問ができ、そのアイテムを着用している従業員や購入客が質問に回答できるサービスです。質問への回答の貢献度は可視化され、参考になったと答えた利用者が既定数に達すると、質問に回答を投稿した購入客にポイントが付与されます。

情報源:PRTIMES「アダストリア公式WEBストア.st(ドットエスティ)にて、新サービス「商品Q&A」がスタート!」(2020/12/16)

■メルカリ、ホワイト急便店内に「メルカリポスト」設置

nihonn.png 12月16日、メルカリとメルペイ、クリーニング事業を手掛ける日本さわやかグループが提携し、日本さわやかグループが展開するクリーニング業界最大手のフランチャイズチェーン「ホワイト急便」一部店舗に、「メルカリ」で売れた商品が発送できる無人投函ボックス「メルカリポスト」の設置を開始しました。店舗で受け取ったクリーニング済みの衣服をその場で発送することが可能になります。また得た売上金でクリーニング代を支払うサイクルを作り、両社の利用促進を目指しています。

情報源:メルカリプレスリリース「メルカリ・メルペイ、ホワイト急便と共同でメルペイ加盟店の店舗を活用した実証実験を開始」(2020/12/16)

■ウォルマート、ティックトックでのライブコマース開始

america.png 12月17日、ウォルマートが中国発の動画投稿アプリティックトック(TikTok)でライブコマースを始めると発表しました。多数のフォロワーを抱え影響力を持つインフルエンサーがライブ配信で紹介した商品をユーザーがアプリ上ですぐに購入できるようにし、若者のオンライン消費を呼び込む狙いです。すでに行ったライブでは1万人以上が視聴しました。なお、ティックトックをめぐっては、運営会社のバイトダンスが、米オラクルやウォルマートと新会社を設立する案で基本合意していますが、出資比率などで折り合いがついていません。

情報源:同社ニュースルーム"You Can Now Shop Walmart on the Hottest Place on the Internet - TikTok"(2020/12/17)

■グーグル、ARメークアップ機能を検索結果に追加

america.png 12月17日、グーグル(Google)が検索結果にARによるメークアップ機能を追加しました。同機能では、ChromeブラウザやグーグルアプリでL'Oreal、MAC Cosmetics、Black Opal、Charlotte TilburyといったModiFace傘下のブランドの製品を検索すると、ARメークアップ機能が起動し、複数のモデルでリップやアイシャドウを試すことができます。さらにスマートフォンのカメラで自分の顔を撮影し、そこにメークアップを試すことも可能です。

情報源:同社ブログ"Shopping for a beauty product? Try it on with Google."(2020/12/17)

■出前館、デリバリー専門店「クラウドキッチン」を江東区にオープン

nihonn.png 12月21日、フードデリバリーサービス出前館が、イートインスペースを持たずキッチン1つで開業できるデリバリー専門店「クラウドキッチン」の運営を東京都江東区大島にオープンしました。同クラウドキッチンは、『出前館』のデリバリー拠点を併設しており、1階にはバイクや自転車の駐車スペース、3階には『出前館』の配達オペレーション室を設置しています。同社は、まず大島の拠点を軌道に乗せ、今後は首都圏を皮切りに地方への展開も予定しています。

情報源:同社プレスリリース「『出前館』運営、配達機能を備えたクラウドキッチンの旗艦店がオープン」(2020/12/21)

■ウォルマート、自宅からの返品サービス開始

america.png 12月21日、ウォルマートが同社のECサイトで買った商品について、物流大手のフェデックスと提携して、返品の際は購入者の自宅から回収を行う新サービスを発表しました。新サービスは、ウェブサイトかアプリを通じて、回収の日程を決め、ラベルを印刷することで利用できます。また、米国内約2,000カ所にあるフェデックスのオフィスも利用でき、ウェブサイトでQRコードを入手すれば、フェデックスの従業員がラベルを印刷し、商品を返送します。なお、ウォルマートは同サービスを無料で提供していますが、同様のサービスをUPSと提供するアマゾン(Amazon.com)は有料となっています。

情報源:同社プレスリリース"'Tis the Season for Hassle-Free Returns"(2020/12/21)

■ショッピファイ、偽造品販売が横行か

Canada.png 12月22日、新型コロナの影響で急成長したカナダEC大手ショッピファイ(Shopify)の12万のサイトをEC認証サービスのFakeSpotが調査したところ、約21%が悪質なサイトであることが明らかになりました。FakeSpotによると、一部のショップは、実際に製品を提供する意図がなく、個人データを収集するために運営されているようです。また、ブランド侵害や非常に貧弱な顧客サービスなど、他のさまざまな問題も特定しました。

情報源:Financial Times"Thousands of fraudsters are selling via Shopify, analysis finds"v

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