米決済大手「スクエア(Square)」が有料のサブスクリプションサービス「インボイス・プラス(Invoices Plus)」の発表を準備していることが報じられました。同サービスでは、これまで無料で提供されていた機能を含め、受領した見積書を請求書に自動変換する機能と、マイルストーンに基づいて支払いスケジュールを作成するという2つ新機能を追加して提供します。すでに請求書機能を利用している一部の利用者にはサービス変更が知らされているそうですが、同社による正式な発表はまだありません。スクエアでは、新有料サービスのリリースの背景として、これまでの処理手数料に依存していたビジネスモデルからのシフトが挙げられ、有料プランで得られる収益を今後の商品開発に充てることで、より利便性の高いサービスの提供を目指していくとのことです。
情報源:TechCrunch 「フィンテックSquareが新有料サービス『Invoices Plus』発表、人気の『Square 請求書』がサブスクに」(2021/09/01)
9月1日、ネット通販大手の楽天グループは、同社ポイントサービス「楽天ポイント」の累計発行数が2兆5,000億を突破したと発表しました。発行数が増加した理由として、ネット通販サイト「楽天市場」や使えば使うほどポイントアップするプログラム「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」、クレジットカード「楽天カード」の利用が増加したことに加えて、キャンペーン回数を増加することで、サービス利用を増やすことに繋げることができたとしています。
情報源:ITmedia 「『楽天ポイント』発行数が年々加速 累計2.5兆ポイント突破で"楽天経済圏"拡大をアピール」(2021/09/01)
9月2日、フリマアプリ大手の「メルカリ」は、米国法人の「メルカリ(Mercari, Inc.)」がオーストラリア後払い決済の「ジップ(Zip)」と連携し、後払い決済サービスを米国で始めたと発表しました。今回の提携により、米国利用者はメルカリのウェブサイトやモバイルプラットフォームでも後払い決済を利用できるとしています。利用者は商品を購入する時に決済方法で「Zip」を選択すれば、4回払いで代金が支払えるそうです。後払いは近年、欧米の若者に人気があり、世界中でも急成長しています。メルカリは後払い決済を導入することで利用者を増やす狙いがあるとみられています。
情報源:日本経済新聞「メルカリが一時3%高、米国の後払いサービスに期待」(2021/09/02)
9月2日、中国発のショートビデオプラットフォーム「ティックトック(TikTok)」を運営する「バイトダンス(Bytedance)」が証券仲介業務の売却を検討していると中国メディアより報じられました。売却の原因として、近年中国政府が大手企業のフィンテック事業への監視を強めていることに関連するとみられています。また、情報筋によると、バイトダンスは、今後の成長戦略としてネット通販やゲームなど成長性がある事業に優先的に取り組むことを計画しており、フィンテック事業はこれら事業と比べ重要度が低いことを指摘しています。
情報源:ロイター 「中国バイトダンス、フィンテック部門縮小へ 証券業務の売却計画」(2021/09/02)
9月3日、中国ネット通販大手の「京東(JD.com)」のインフラ管理部門は、物流センター開発会社である「チャイナ・ロジスティクス・プロパティ・ホールディングス(中国物流資産)」を買収することで合意したと報じられました。関係者によると、買収対象の中国物流資産は約164億香港ドル(約2,320億円)と評価されており、京東は中国物流資産の株式26%を取得する形で買収を行う予定です。
情報源:Bloomberg 「JDのインフラ管理部門、中国物流資産を買収へ-約2320億円規模」(2021/09/03)
9月4日、米ファッションブランドの「アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(American Eagle Outfitter)」が、米物流スタートアップのエアテラ(AirTerra)を買収したことが報じられました。買収金額など詳細な情報は公開されていません。情報筋によると、エアテラは買収後でも独立ブランドとして事業を継続し、アメリカン・イーグルに物流サービスを提供するとしています。今回の買収は、アメリカン・イーグルが注力しているサプライチェーン・トランスフォーメーションの一環だと見られます。同社は2020年10月に米フルフィルメント企業「ショップランナー(ShopRunner)」と提携し、2021年6月時点では無料の即日配送サービスを米国50都市で展開していますが、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズはエアテラの買収によって、さらに配送スピードの改善や業務の拡大を期待すると説明しました。
情報源:Seventie Two 「アメリカン・イーグルが物流のスタートアップを買収」(2021/09/04)
東南アジア大手ネット通販「ショッピー(Shopee)」がインド市場への進出を検討していることが報じられました。報道によると、ショッピーは2021年8月上旬に、動画プラットフォーム「ユーチューブ(YouTube)」を通じて、「Shopeeがインドにやってくる!」のキャッチフレーズを出し、通販サイト「ショッピーインド」の紹介と店舗募集に関連する動画を投稿しました。しかし現時点では、ショッピーからの正式な発表はまだありません。同社は近年、ブラジルをはじめとする中南米市場にも進出するなどグローバル展開を強化しています。
情報源:Retail.com " What Shopee's entry into India mean for online shoppers "(2021/09/06)