9月6日、カナダのEC事業者Shopify(ショッピファイ)がメタバース事業者Roblox(ロブロックス)と提携し、Robloxゲーム内の仮想空間にてShopifyで販売している商品の販売を可能にすることを発表しました。ShopifyはRoblox初のコマースパートナーとして、Shopifyの決済システムをRobloxに連携します。2024年内にパイロット版の提供を開始し、2025年初頭には正式リリースを予定しています。この提携により、クリエイターやブランドなどの事業者は、自身のRoblox空間で物理的な商品を販売し、ゲームをプレイしているユーザーに購入してもらうことができます。
情報源:Shopify Japan株式会社 「ShopifyとRobloxが提携し、没入感あるメタバースショッピングを提供」(2024/09/11)
9月3日、韓国大手EC事業者Coupang(クーパン)が、2025年までに3兆ウォン(約22億ドル)を投資して韓国国内9地域にフルフィルメントセンターを建設し、1万人以上の新規雇用を創出する計画を発表しました。この投資は、2027年までに「ロケット配送」と呼ばれる超高速配送サービスを全国展開するという同社の戦略の一環です。この拡大により、ソウル以外の地域での雇用が約6万5,000人増加すると予想されており、Coupangが直接雇用する従業員は全体で約8万人に達する見込みです。同社はすでに6.2兆ウォン(約6,500億円)を物流ネットワークの構築に投資しており、現在30地域に100以上の施設を有しています。また、Coupang Zone(クーパンゾーン)と呼ばれるロケット配送が利用可能なエリアは、韓国人口の70%の居住地域に対応しています。この大規模な投資と拡大計画は、Coupangの市場競争力を一層強化するとともに、地域経済の活性化にも大きく貢献すると見込まれています。
情報源:chosun "Coupang invests $2.2 billion to expand rocket delivery nationwide"(2024/09/03)
9月4日、中国大手EC事業者Alibaba(アリババ)が競合のTencent(テンセント)が提供する決済手段WeChat Payの導入を発表しました。これまでAlibabaでは自社決済手段Alipayのみを提供していました。Alibabaは、格安ECプラットフォームTemu(ティーム―)を運営するPinduoduo(ピンドゥオドゥオ)などの競合企業や、低迷する中国の消費者支出の影響を受けている中国国内EC市場の成長を再活性化させようとしており、今回の発表はそうした動きの一環とCNBCは報じています。WeChat Payは中国最大のモバイル決済アプリの一つのため、今回の導入によりAlibabaは地方など発展途上の地域での市場シェアを拡大できるようになります。
情報源:CNBC "Alibaba to allow payment through Tencent's WeChat Pay for the first time on e-commerce apps"(2024/09/04)
9月5日、インドのEC事業者Meesho(ミーショ)が、祝祭シーズンに向けて主にTier 3やTier 4と呼ばれる小規模都市や町にて85万人の雇用を創出することを発表しました。これは前年比70%増の拡大で、主にMeeshoの販売者を通じて50万人、自社物流部門のValmoや、第三者物流プロバイダーのDelhivery、Ecom Expressを通じて35万人のギグワーカーを雇用します。Meeshoのフルフィルメント・エクスペリエンス部門のCXOであるSourabh Pandey氏は、この取り組みが中小企業や地方の製造業者、物流プロバイダーの事業拡大を支援し、経済の活性化を推進すると述べています。これにより、インドのEC市場の更なる活性化が見込まれています。
情報源:Business Standard. "Meesho hires 850k staff before festivals, mostly from tier-3, tier 4 cities"(2024/09/05)
9月10日、メルカリは最短3タップで出品が完了する「AI出品サポート」の提供を発表しました。これにより、ユーザーはメルカリに商品を出品する際に写真を撮影またはアップロードしてカテゴリーを選ぶだけで、商品説明、商品状態、販売価格といった出品に必要な情報が自動入力されます。タイトルや説明文を考える必要が無いため、円滑な出品が促進されます。同ツールの導入により、「出品時の商品情報の入力に負担を感じる」「売りたい不要品があるけれど、出品作業が面倒」「商品説明をどこまで詳細に記載すべきかわからず、出品を中断した」などの課題解決が見込まれます。
情報源:株式会社メルカリ 「〜写真を撮ってカテゴリーを選ぶだけで商品情報が作成され、最短3タップで出品が完了〜」(2024//09/10)