7月27日、カナダ大手EC企業のショッピファイ(Shopify)が2022年4~6月期決算にて最終損益が12億ドル(約1,600億円)の赤字であることを発表しました。前年同期の8億7,900万ドル(約1,165億円)の黒字から一転した原因は、株式やその他投資関係の計10億ドル(約1,325億円)の評価損や、インフレによって利益率の低い商品分野の収入割合が増えたこと、ドル高による収益の目減りが考えられます。売上高は前年同期比16%増の約12億9,500万ドル(約1,716億円)で、流通取引総額は同期比11%増の469億ドル(約6兆2,168億円)でしたが、市場予測を下回りました。同社の最高経営責任者トビアス・リュトケ(Tobias Lutke)氏は、2022年のEC需要はコロナウィルス感染拡大前とほぼ同水準まで減少すると予測し、7月26日には全世界の従業員の10%の人員を削減しました。また、下期の調整後も営業損失は拡大する見込みで、業務の効率化によって10~12月期にはやや改善する見込みであると同氏は説明しています。
情報源:日本経済新聞 「Shopify4~6月、1600億円の赤字 下期に損失拡大見通し」(2022/07/27)