【EC業界ニュース】Weekly Topics! 0722-0728

Today’s Topic
今週の注目は、「メルカリがネットショップを開設できる『メルカリShops』を提供し始める」だよ!
●印フードデリバリー大手「スウィギー」、ソフトバンクなどから1,370億円を調達

India.png7月20日、印フードデリバリー大手の「スウィギー(Swiggy)」は、ソフトバンクグループなどの企業から12億5,000万ドル(約1,370億円)を調達したと発表しました。スウィギーは2014年に創業され、15万店の飲食店と提携し、500以上の都市でサービスを展開しているスタートアップです。現在の企業価値は10億ドル(約1,100億円)を超えており、競合の「ゾマト(Zomato)」とともに、インドのフードデリバリーの2強として知られています。調達した資金は、既存のデリバリーサービスを拡大することに加え、新サービスの開発にも充てるとともに、データサイエンス・AIなどの分野にも注力していくとしています。

情報源:日本経済新聞 「印料理宅配スウィギー、1370億円調達 SBGなどから」(2021/07/20)

●フリマアプリ「メルカリ」の米国法人が、配車アプリ大手「ウーバー(Uber)」と連携した即日配送サービスを全米で展開

america.png7月20日、フリマアプリ「メルカリ」の米国法人「メルカリ(Mercari)」は、米配車アプリ大手の「ウーバー(Uber)」と連携し、即日配送「メルカリローカル(Mercari Local)」の配送範囲を全米に拡大することを発表しました。同サービスは、これまで「メルカリナウ(Mercari Now)」の名前でサンフランシスコやニューヨーク、ヒューストンなどの主要都市で展開してきましたが、今回は新しい名前で全米展開するそうです。両社の連携を通じて、ウーバーが配送の役割を担うことになります。消費者の近くにいる配達ライダーとのマッチングにより、ほぼすべての商品のオンデマンド配送を実現させることができます。また、梱包なしでも配送可能となるため、消費者の利便性を一層向上させるとしています。

情報源:ITmedia NEWS 「メルカリUS、即日配送を全米展開 Uberと連携」(2021/07/21)

●米動画共有プラットフォーム「ユーチューブ」、印ソーシャルコマースのスタートアップを買収

India.png7月20日、米動画共有プラットフォーム「ユーチューブ(YouTube)」は、印ソーシャルコマースのスタートアップ「シムシム(Simsim)」を買収したことが明らかにされました。買収額は公開されていません。シムシムは2019年に設立され、2020年のシリーズ B時点で企業価値が5,010万ドル(約55億730万円)と評価されます。インドの3つの言語であるヒンディー語やタミル語、ベンガル語に対応していることが特徴です。また、視聴者はクリエイターが投稿した地元商品の紹介動画を見て、アプリでそのまま購入することもできます。ユーチューブによると、今回の買収はインドへの継続的な投資の一環とし、シムシムは、今後もブランドを維持して事業を展開していきます。

情報源:The Bridge JP 「YouTube、インドのソーシャルコマーススタートアップSimsimを買収」(2021/07/21)

●スナップチャット、2021年第2四半期の決算を発表、売上と利用者の伸び率が大幅増加

america.png7月22日、米画像共有アプリ「スナップチャット(SnapChat)」が第2四半期の決算を発表しました。売上高は前年対比116%増の9億8,200万ドル(約1,086億円)となり、日間アクティブ利用者数は前年対比23%増の2億9,300万人を記録しました。同社では特にAR技術への投資を増やしており、アイウェアなどのアクセサリーのトライオン体験を改善するトルーサイズ(TrueSize)テクノロジーをリリースした他、スキャン(Scan)機能に新しいカテゴリーを増やし、その中にはファッションや食品も含まれます。こうした取り組みにより、現在一日平均2億人以上の利用者がARを活用し、また20万人以上のクリエイターが新しいARコンテンツを提供しています。機能の充実に加え、パンデミック期間中に支出を減らした広告主が戻ってきたことが売上および利用者数の増加に貢献したとみられています。

情報源:同社決算発表資料 " Q2 2021 Earnings Slides "(2021/07/22)

●豪反トラスト当局、アマゾンやイーベイの運営に対する調査を開始

Australia.png7月22日、豪反トラスト当局が、大手ネット通販の「アマゾン(Amazon)」や「イーベイ(eBay)」のオーストラリア事業で、公正な取引が実施されているかの調査に乗り出ました。今回の調査ポイントとしては、経済の重要な成長分野であるオンラインマーケットプレイスが「消費者や出店企業にとって効率的に機能しているか」に加え「従来型小売に適用されるルールをオンラインマーケットプレイスも順守しているか」について調査します。8月中旬までに業界内のパブリックコメントを受け付け、2022年3月には最終報告をまとめる計画です。

情報源:ロイター通信 「豪競争当局、ネット通販サイトの調査開始 アマゾンなど」(2021/07/22)

●米配車アプリ大手の「ウーバー」の物流部門、物流サービス「トランスプレイス」を買収

america.png7月22日、米配車アプリ大手の「ウーバー(Uber)」の物流部門「ウーバー・フレイト(Uber Freight)」は、物流サービスを提供する「トランスプレイス(Transplace)」を約22億5,000万ドル(約2,475億円)で買収することを発表しました。取引はウーバーの株式と現金両方で支払うことになり、規制当局の承認を得れば、物流市場最大級のプラットフォームを構築することが可能です。この買収により、業界初の荷主間プラットフォームを構築する機会となっており、ウーバー・フレイトに留まらず物流業界全体の生産性向上とコスト削減にも貢献すると見込んでいます。

情報源:TechCrunch Japan 「Uber Freightが事業を増強、物流管理ネットワークTransplaceを約2475億円で買収」(2021/07/23)

●マークス・アンド・スペンサー、衣類の当日配送サービス開始へ

UK.png7月26日、英大手百貨店「マークス・アンド・スペンサー(Marks & Spencer)が、イギリス全土に向けてファッション用品の即日配送を開始することを発表しました。同社によると、競合であるオンラインファッションのエイソス(Asos)やハイストリートファッションブランドのネクスト(Next)と比べても速く商品を届けることができるとしています。開始時期は未定ではありますが、2021年後半には実験的に始まると見込まれています。すでに競合他社は、有料で当日配送や即日配送サービスを一部地域で展開をしていますが、今回全国区向けにサービス展開を計画しているマークス・アンド・スペンサーは、大きく競争力をつけることができるとみられています。

情報源:Retail Gazette " M&S to launch same-day clothing delivery "(2021/07/26)

●メルカリがネットショップを開設できる「メルカリShops」を提供開始

nihonn.png7月28日、大手フリマアプリ「メルカリ」は子会社を通じて、ネットショップ事業に参入することを発表しました。新サービスの「メルカリShops」を利用することで、出品者は個人とストア用アカウントを分けて利用することができるほか、値下げ交渉なしでの販売や、まとめて出品や在庫管理といった機能を利用できるようになります。利用料については、出店は無料、販売手数料を10%に設定しています。現状は、メルカリ内の出店のみとなっていますが、年内にはアプリ外にも独立したウェブサイトとしてネットショップを開設できる機能の提供も計画しています。

情報源:メルカリショップス 「メルカリShops新登場」(2021/07/28)

この記事の関連タグ