【EC業界ニュース】Weekly Topics! 0119-0125

Today’s Topic
今週の注目トピックスは「Amazon、月額5ドルで処方箋を無制限に入手できるサブスクサービスを開始」だよ!
●ファーストリテイリング、RFID技術を活かして海外事業の成長を促進

america.png  ファーストリテイリングは、RFID技術を活用してサプライチェーンマネジメントを改善し海外事業の成長を促進しています。CIOの丹原崇宏氏は、今後欧米市場での事業拡大を考えており、特に実店舗販売の可能性を重視しています。同社は、RFID技術によるセルフチェックアウトを強化することで販売のレジ業務を削減し、接客への時間を増加して対面でのショッピング体験向上に繋げています。RIFD技術以外のテクノロジー導入も模索しており、商品製造状況の追跡などの対応展開が考えられています。

情報源:RetailDive "Uniqlo is banking on RFID tech to help drive international growth"(2023/01/18)

●Alibaba、越境ECにおける4大トレンドとビジネスチャンスの予測を発表

china.png  1月19日、Alibaba(アリババ)が越境ECにおける4大トレンドを発表しました。本発表は、海外企業が中国人消費者にアプローチする際に抑えておくべき最新の越境ECトレンドとビジネスチャンスに関する予測です。4大トレンドとして、①世界的な中国観光客の増加②中国市場における海外ブランド需要の向上③アウトドアやペットケア用品の継続的成長④テクノロジーを利用したブランドストーリーテリングの重要性が発表されました。今後も同社は、海外企業と共にオンラインとオフラインの両方で新たな顧客体験を提供し、海外企業の中国市場での事業成長に貢献していく考えです。

情報源:Alibaba News Japanese 「アリババ、越境ECにおける最新4大トレンドとビジネス機会を発表」(2023/01/19)

●Yahoo!ショッピング、売上金の事前受け取りサービスを開始

nihonn.png  1月19日、ヤフー株式会社がYahoo!ショッピングの出店事業者向けに、売上金が事前に受け取れるサービスを開始しました。申し込み時には書類の準備や審査が不要で、「受け取り金額の入力」から「申し込み」の2ステップで最短即日入金となるため、販促時の在庫調達や繁忙期の精算処理など、資金がすぐに必要な際に手軽に利用できると考えられます。Eコマース事業は、売上が立ってから手元に現金が届くまでタイムラグが発生します。同社は出店事業者の円滑な資金繰りを支援し、利便性の高いEC運営環境を提供する予定です。

情報源:ヤフー株式会社「Yahoo!ショッピングのストア向けに、売上金の事前受け取りサービスを開始」(2023/01/19)

●SHEIN、自社商品の企画強化を目指したインベキュータープログラムを開始

global.jpg  ファストファッション大手のSHEIN(シーン)がインベキュータープログラム「SHEIN X(シーン・エックス)」を開始しました。自社商品のデザインや企画の強化を目指し、新鋭クリエイターやファッションデザイナーを育成するプログラムです。2023年までに同プログラムから新たに1,000人のデザイナーを選出し、商品企画担当として雇用する予定です。また、同プログラムから選出されたデザイナーが企画したデザインについて、同社はデザインの所有権を持たずに500万ドル(約6億5,000万円)以上のコミッション費用を支払う仕組みを採用する計画です。

情報源:RetailDive"Shein to add 1,000 more designers to its incubator program in 2023"(2023/01/19)

●Walmart、中小企業向けのECサイトを立ち上げ

america.png  1月20日、Walmart(ウォルマート)が中小企業向けのECサイト「Walmart Business(ウォルマート・ビジネス)」を立ち上げました。事務用品やスナック、電子機器など中小企業の経営者に需要のあるカテゴリーを中心に、10万点以上の商品を展開します。Walmart Businessアカウントには最大5人のユーザーを追加可能で、支払い情報と注文履歴をユーザー間で共有できます。消費者は商品購入後、店舗やCurbside pickup(カーブサイドピックアップ)、自宅配送にて受け取りが可能で、年間98ドル(約1万3,000円)のWalmart Business+(ウォルマートビジネスプラス)に入会すると送料無料で商品の受け取りができます。近年同社はSalesforce (セールスフォース)やAdobe Commerce(アドビコマース)との提携や、小売事業者向け配送サービスのWalmart GoLocal(ウォルマート・ゴーローカル)を開始するなど、B2BやD2C企業に対する配送支援サービスを強化しています。

情報源:Walmart Inc."Walmart Announces Launch of Walmart Business To Save Business and Nonprofit Customers Time, Money and Hassle"(2023/01/20)

●Microsoft、Amazonに対抗するリテールメディアサービスを発表

america.png  1月10日、Microsoft(マイクロソフト)がMicrosoft Retail Advertising Network(マイクロソフトリテールアドバタイジングネットワーク)のパイロット試験版のリリースを発表しました。小売業者が自社サイトのトラフィックを収益化できるよう支援するものです。また、傘下企業のPromoteIQ(プロモートIQ)のサービスの一部として、ファーストパーティーデータを使用し、ブランドが自社のECサイト以外の消費者にもリーチできるよう支援するPromoteIQ Offsite(プロモートIQオフサイト)や、店舗内でのリテールメディアも可能になる概念実証のPromoteIQ In-Store(プロモートIQインストア)も同日発表しています。同社はAmazon(アマゾン)と競合する小売業者へのリテールメディアサービスを拡充し、Amazonに対抗するねらいです。

情報源:DIGIDAY「マイクロソフト 、Amazonに直接狙いを定めたリテールメディアサービス発表」(2023/01/20)

●Amazon、月額5ドルで処方箋を無制限に入手できるサブスクサービスを開始

america.png  1月24日、米Amazon(アマゾン)が月額5ドル(約650円)で複数の対象医薬品の処方箋を無制限に入手可能なサブスクサービス「RxPass(アールエックス・パス)」を開始しました。ほぼ全ての州でプライム会員向けに開始され、Amazonのウェブサイトやアプリ内の「Amazon Pharmacy(アマゾン・ファーマシー)」セクションから登録可能です。本サービスでは高血圧や胃酸逆流など、一般疾患に対するジェネリック医薬品に対応し、米国人が気軽に医療へアクセスし健康を維持できるよう支援するねらいです。同社は2020年のAmazon Pharmacy開設以降ヘルスケア領域の基盤を強化しており、2022年にはAmazon Clinic(アマゾンクリニック)を開設しています。

情報源:Amazon Inc."Introducing RxPass from Amazon Pharmacy, a $5 prescription subscription that helps Prime members who take multiple medications save time and money"(2023/01/24)

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