【EC業界ニュース】Weekly Topics! 1012-1018

Today’s Topic
今週の注目は「米Amazon、2023年10月のPrime Dayセールは2022年よりも落ち着きを見せる」だよ!
●Klarna、独自のAI技術を活用した画像認識ツールを発表

Sweden.png  10月11日、スウェーデンの決済事業者Klarna(クラーナ)が、独自のAI技術を活用した画像認識ツールを発表しました。消費者は公式アプリを使って、衣類や電化製品をスキャンすると同様の商品を検索できるようになります。このツールは、同社が2022年4月に買収した価格比較サイトPriceRunner(プライスランナー)のデータを用いて開発されました。これにより、Google(グーグル)やAmazon(アマゾン)のオンラインショッピング事業に対抗するねらいです。

情報源:CNBC "Klarna takes aim at Google and Amazon with AI image recognition tool for shopping"(2023/10/11)

●米Amazon、2023年10月のPrime Dayセールは2022年よりも落ち着きを見せる

america.png  米Amazonが、今年2回目となるPrime Day(プライムデー)セールを開催しました。10月10、11日に実施され、2022年に引き続き感謝祭のキックオフイベントとして開催されました。Amazonは同セールの売上高を公表していませんが、Prime会員は10億ドル(約1,491億円)相当を節約することができ、1.5億品以上の商品が取引され、これは2022年を上回る結果だったと説明しています。市場調査会社Numerator(ニューメレイター)によると、Prime Day期間中の注文1件あたりの平均消費額は53.47ドル(約7,876円)で、7月のイベントよりは減少した一方、2022年の秋セールよりは若干増加しました。Numeratorによると、売上の約60%が20ドル(約3,000円)以下の商品で100ドル(約15,000円)以上の商品は4%に留まり、消費者の節約志向の強さを表しています。

情報源:Business Wire "Amazon's Prime Big Deal Days Was the Company's Largest Two-Day October Holiday Kick-off Event Ever"(2023/10/12)

情報源:CNBC "Amazon says October Prime Day outpaced last year's event"(2023/10/12)

●韓国KREAMが日本SODAを買収

Korea.png  韓国のファッションEC事業者KREAM(クリーム)が、日本最大級のスニーカーマーケットプレイスSNKRDUNK(スニーカーダンク)を運営するSODAに買収されました。これにより、SODAはKREAMに連結子会社化され、両ブランドの商品とプラットフォームは韓国と日本以外の地域にも拡大されます。アジア太平洋地域でのファッションマーケットプレイスの実現を目的としています。KREAMは、韓国の大手EC事業者NAVER(ネイバー)の子会社として2021年に設立し、韓国のファッションC2C市場の大部分を占めてきました。今回の統合は2024年頃完了する予定です。

情報源:Retail Asia "South Korea's KREAM acquires SNKRDUNK operator SODA"(2023/10/12)

●インドネシア、国内EC市場の公平性を担保するため、原価割れで商品を販売する行為を禁止

Indonesia.png  10月11日、国営アンタラ通信によるとインドネシアの協同組合・中小企業省は国内EC市場の公平性を担保するため、原価割れで商品を販売する行為を禁止する方針です。大手企業による価格競争から、地場中小零細企業を保護するねらいです。さらにインドネシア政府は、伝統市場やECに輸入品が氾濫している状態を危惧し対策を講じています。玩具や電化製品など特定商品の輸入禁止・制限品目を定めるほか、その他商品については税関通関後に貨物の内容や数量、必要書類の有無などを検査するポストボーダー制度から、税関通関時に検査を行うボーダー制度に変更する方針を示しています。

情報源:NNA 「ECでの原価割れ販売禁止へ=中小企業相」(2023/10/13)

●メルカリ、生成AIのサポート機能「メルカリAIアシスト」の実装を開始 商品名の改善提案などを実施

nihonn.png  10月17日、フリマアプリ大手メルカリは生成AIを活用したCX向上機能として、「メルカリAIアシスト」の実装を開始しました。第一弾の機能として、出品済みの商品情報をAIが分析し、商品がより売れやすくなるよう出品者に改善提案を行います。一定期間売れ残っている商品に対して、商品サイズや購入時価格など、追記すべき内容を提案するだけでなく、おすすめの商品名等を自動生成し、販売を支援します。まずはキャラクターグッズやポケモンカード、CD、参考書・小説など、全20カテゴリを対象にサービスを提供します。同社は今後も、生成AIを活用した取引支援サービスを展開する予定です。

情報源:Impress Watch 「メルカリ、生成AIで「売れやすいタイトル」に変更」(2023/10/17)

●米Amazon、は2024年から南アフリカでECサイト「Amazon.co.za」を開始

SouthAfrica.png  10月17日、米Amazon(アマゾン)は2024年から南アフリカでECサイト「Amazon.co.za」を開始することを発表しました。アフリカ地域ではエジプトに次いで2番目の、国別ECサイトです。南アフリカは、コロナ禍をきっかけにEC利用率が増加し国内小売事業者もEC事業へ投資を進めていました。Amazon.co.zaの開始によって、南アフリカ全土でEC事業が発展するとAmazonは見込んでいます。

情報源:Amazon "Amazon announces the launch of http://Amazon.co.za in South Africa in 2024"(2023/10/17)

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