【EC業界ニュース】Weekly Topics! 1102-1108

Today’s Topic
今週の注目は「米Amazon、アパレル実店舗のAmazon Styleを全2店舗閉店」だよ!
●Zalando、2023年第3四半期決算を発表・EC市場の正常化により業績は横ばい

germany.png  11月2日、ドイツ大手EC事業者Zalando(ザランド)が2023年第3四半期決算を発表しました。売上高は前年同期比3.2%減の32億220万ユーロ(約5,173億1,800万円)、GMVは前年比2.4%減の22億7,490万ユーロ(約3,675億1,200万円)で微減となっています。業績の鈍化には、ポストコロナにおけるEC市場の正常化が影響していると説明しています。一方、フルフィルメントコストの削減により、調整後EBITは前年同期の1,400万ユーロ(約22億6,170万円)から 2,300 万ユーロ(約37億1,570万円)へと大幅に改善しています。また、2023年9月に新たなコンテンツ配信サービス「Stories on Zalando」を開始し、ブランドストーリーやファッショントレンドを配信しています。これにより消費者の購買意欲を促進していくねらいです。

情報源:Zalando "Q3 2023 Quarterly Statement"(2023/11/02)

●楽天グループ、楽天市場にて直販サイト「楽天即配マート」を開設

nihonn.png  11月2日、楽天グループはECモール「楽天市場」にて直販サイト「楽天即配マート」を開設しました。同サイトは「日用品が必要な分だけ買えてすぐ届く」をコンセプトに、都内17区を対象地域とし、日用品などの当日配送に対応します。対象地域の消費者は、即日配送用の手数料として「即配手数料チケット」を購入することで当日商品を受け取ることができます。同社は今後、同サイトの取扱商品や受け取り方法を拡充することで、利便性の高いサービスを提供していく予定です。

情報源:Impress Watch 「楽天市場で即日配達「楽天即配マート」がスタート 都内17区」(2023/11/02)

●韓国市場にて中国の格安ECサイトが台頭

Korea.png  11月6日、韓国統計庁の発表によると、韓国の消費者による越境ECサイト購入額は、2023年1~9月に前年同期比20.4%増の4兆7,928億2,600万ウォン(約5,500億円)を記録しました。中国からの購入は全体の46.4%を占め、次いでアメリカが29.1%、EUと英国が13.6%、日本が7.2%を占めました。特に激安を武器とする中国ECサイトAliexpress(アリエクスプレス)やTemu(テム)の成長が著しく、2023年1~9月の中国からの購入額は前年同期比の約2倍となりました。韓国EC業界の関係者によると、今後も中国の格安ECサイトの台頭が続き、韓国トップEC事業者のCoupang(クーパン)や11番街、Gmarket(Gマーケット)に追いつく可能性も考えられます。

情報源:dmenu 「アリエクスプレスなど中国ECサイト 「激安」武器に韓国で急成長」(2023/11/06)

●米Amazon、アパレル実店舗のAmazon Styleを全2店舗閉店

america.png  複数の海外メディアによると、米Amazon(アマゾン)がアパレル実店舗のAmazon Style(アマゾンスタイル)を11月9日を以って全2店舗を閉店することが報道されました。Amazon Style は2022年5月から開始し、公式アプリで店内商品のQRコードを読み込むと商品情報を確認でき、アプリでリクエストした商品を店舗の試着室で試着できるサービスなどを提供していました。今後Amazonの実店舗部門は、食料品事業のAmazon Fresh(アマゾンフレッシュ)に注力していくねらいです。

情報源:Fashion Snap 「米アマゾンのアパレル実店舗「アマゾン・スタイル」が全店閉店」(2023/11/06)

●米Google、Google SearchとChromeにて新たなショッピング機能を発表

america.png  米Google(グーグル)はGoogle Search(グーグルサーチ)やChrome(クローム)で提供する、新たなショッピング機能を発表しました。Google Searchではアパレル、電子機器、玩具、美容などの商品カテゴリー別に商品を表示し、商品検索を簡略化します。消費者はGoogle Search上で、各ECサイトの商品画像や販売価格を比較、検討することができます。また、Chromeでは消費者が最近閲覧した商品を「Resume Browsing」のタブに表示し、現在割引中かどうかを通知します。その他には、Chromeアドレスバーに表示される割引ページをクリックすると、ECサイトの商品ページにアクセスした際に利用可能なクーポンが表示される仕組みです。Chromeで商品をブックマークすると、価格変動の履歴を確認することもできます。さらに、Google SearchやChromeの両方で、割引通知を受け取る設定を導入しました。商品名の横にあるベルアイコンをクリックすると、割引情報をメールやプッシュ通知で受け取ることができます。同社はこれらのサービスを展開し、米PayPal(ペイパル)が提供するオンラインクーポンの検索機能に対抗するねらいです。

情報源:techcrunch "Google Search and Chrome are getting new tools to help users find discounts"(2023/11/06)

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