3月9日、米小売り大手ウォルマート（Walmart）が、500人を超えるトラック運転手を雇用する計画を明らかにしました。同社は現在、ドライバーに年間平均8万7,500ドル（約940万円）支払っており、2020年はさらに賃金を上げる見込みです。ドライバーの雇用は、拡大するオンライン販売へ対応する動きです。
情報源：同社プレスリリース"Walmart's Hiring 500 Truck Drivers. A Member of Our Private Fleet says 'Don't Wait' to Apply."（2020/03/09）
3月9日、韓国ソーシャルコマース大手のクーパン（Coupang）が、イーベイ・コリア（eBay Korea）の買収を検討していることが報じられました。イーベイ・コリアは、ネット通販サイトジーマーケット（Gmarket）などを運営していますが、親会であるイーベイ（eBay）はすでにイーベイ・コリアの株式を約5兆ウォン（約4,300億円）ですべて売り出すことを決定しています。なお、クーパンは、NASDAQ への上場を目指し、会社規模の拡大に動いており、今回の買収が完了すれば市場シェアが13％から30％となります。
情報源：The Korea Times"Coupang to acquire eBay Korea for Nasdaq listing"（2020/03/09）
3月10日、百貨店大手小田急百貨店が、ネット通販サイト「小田急百貨店オンラインショッピング」の2013年10月以来となる大幅リニューアルを実施し、オープンさせました。スマホでの操作の改善やこれまで別注文・決済となっていたコスメ関連を他のカテゴリーとも同時に注文可能とするなど使い勝手の向上を狙います。また、店舗での商品受取も開始し、今後対応コンテンツや店舗を拡充していく予定です。
情報源：同社プレスリリース「「見やすく、わかりやすく、買いやすく」6 年半ぶりの大刷新！「小田急百貨店オンラインショッピング」をリニューアルします。操作性と安全性を向上！店舗受け取りのサービスも順次スタート！」（2020/03/09）
3月10日、ネット通販大手アマゾン（Amazon.nl）がオランダで本格的にサービスを開始しました。オランダでは2014年にサイトを開設していましたが、電子書籍と電子書籍用のデバイスであるアマゾンキンドル（Amazon Kindle）のみの販売を行っていました。同社はこの度、30以上のカテゴリーで1億を超える製品の取り扱いを開始し、同時に有料会員プログラム「プライム」もスタートしました。
情報源：同社プレスリリース"Amazon to launch a new shopping experience on Amazon.nl"（2020/03/10）
3月10日、スウェーデン家具大手イケア（Ikea）が、Tモール（天猫）で旗艦店を出店しました。同社が中国でオンラインショッピングモールへ出店するのは、初めてのことです。オープン初日の閲覧者数は155万人にのぼり、売り切れ商品が相次ぎました。なお、イケアのＴモール旗艦店の会員登録者数は12日正午時点で52万人に上りました。
情報源：同社プレスリリース"IKEA partners with Alibaba to open the first virtual IKEA store on Tmall"（2020/03/10）
3月16日、米ネット通販大手アマゾン（Amazon.com）は、新型コロナウイルスによる急激な需要増加の対応のため、アメリカで新たに正規・非正規雇用合わせて10万人を採用することを発表しました。追加採用の対象となるのはフルフィルメントセンターや、傘下のスーパーホールフーズ（Whole foods）における出荷・配達業務が中心となります。また、同社は日用雑貨品など一部商品の在庫切れを理由に、17日より物流施設での商品の入荷制限を開始しました。4月5日まで、食料品や日用品のほか、ベビー用品や美容品、ペット用品などが優先入荷の対象となります。
情報源：同社ブログ"Amazon ramps hiring, opening 100,000 new roles to support people relying on Amazon's service in this stressful time"（2020/03/16）、日本経済新聞「amazon、欧米で倉庫入荷を一時制限 必需品を優先」（2020/03/18）
3月18日、ネット通販大手楽天が、「送料無料ライン」を導入しました。一定の額を購入すると送料が無料になる同施策導入に関しては、導入反対出店者によるユニオンが設立され、公正取引委員会からは緊急停止命令を申し立てるなどの反発がありました。しかし、その後楽天を支持する出店者の会が新たに設立され、6日に楽天が新型コロナウイルスの影響を受け全店一斉導入が延期を発表したことから、公正取引員会も申し立てを取り下げました。18日からは、一部店舗で開始し、楽天は導入店に対して、4月1日から6月30日までの3か月限定でメール便100円・宅配便250円（いずれも上限あり）の配送料支援を行います。なお、利用者には導入店で購入すると特典ポイントが付与されるキャンペーンを実施することを発表しています。
情報源：IT Media「楽天の"送料無料化"、予定通り一部店舗でスタート」（2020/03/18）