「海外ECハンドブック2019」発売記念!30の国と地域のEC市場データの情報源!

Today’s Topic
世界の30市場をまとめたEC最新動向のハンドブックの情報源を紹介!

 前回は、トランスコスモス調査部が発売した「海外ECハンドブック2019」において、執筆に携わったメンバーのイチオシ・トピックスを紹介しました。今後、数回にわたって「海外ECハンドブック2019(以下*ECハンドブック)」で、世界の主要な国・地域30市場の定量データで活用している情報源や、使用する上でのポイントについて取り上げます。ECハンドブックでは様々な情報を活用していますが、今回は30市場共通して利用している4つの情報源を紹介します。なお、情報を選定する際には、国際機関や政府機関、および著名な調査会社など信頼性が担保されているものを探しております。

  • International Monetary Fund

発行元:International Monetary Fund(国際通貨基金)
「IMF協定(国際通貨基金協定)」により1947年に業務を開始した国際機関です。金融や経済に関する調査を行いレポートやデータを公開。
URL:https://www.imf.org/external/index.htm
データ閲覧:無料
発行頻度:年に1回(随時アップデートあり)
ECハンドブック使用箇所:世界経済の見通しを発表している"World Economic Outlook Database"から各国の人口・GDP・一人当たりのGDPのデータを活用しています。


ポイント:IMFのデータはそのまま市場を比較するために活用しますが、人口データに関しては、以下で紹介するeMarketerのデータと合わせて人口当たりのネット利用割合やEC利用割合を算出する際にも利用しています。

<引用元:IMF 公式Facebook ページ

  • Statista

発行元:Statista GmbH
ドイツ発のマーケット、製品・サービスなどに関する統計データや、独自のマーケット予測や消費者アンケート調査結果などを収録したオンラインデータベース。22,500以上の情報源から、170を超える業界・80,000以上のトピックをカバーしています。
URL:https://www.statista.com/
データ閲覧:有料
更新頻度:年に1度(各データで更新時期異なる)
ECハンドブック使用箇所:デジタル経済の市場に関する最新の数値を公表した"Digital Market Outlook"から、各国のEC市場におけるオンライン決済の利用割合・商材別の購入割合のデータを活用しています。

ポイント:ECハンドブックでは、Digital Market Outlookから年齢別EC利用割合、オンライン決済の利用割合・商材別の購入割合のランキングTOP5を紹介しています。ただし、国に応じてすべてのデータが揃っていない場合もあります。

引用元:Statista Digital Market Outlook, Ecommerce

Statista-Outlook-Revenue-in-the-eCommerce-market-worldwide.png

  • eMarketer

発行元:eMarketer, Inc
ニューヨークに拠点を置く、デジタルマーケティングやメディア、小売市場などに関するグラフや予測およびレポートを提供している調査会社。世界で約10万人を超える法人契約者を抱える。
URL:https://www.emarketer.com/
データ閲覧:有料
発行頻度:年に1度(各データで更新時期・回数異なる)
ECハンドブック使用箇所:デジタルトレンドについての数値を発表している"Forecasts"から、各国のEC市場規模・EC化率にデータを活用しています。


ポイント:eMarketerから、オンライン物販のデータとデジタルトラベルのデータを合わせてEC市場規模を算出しています。デジタルトラベルのデータに関しては、一部新興国に関してはデータの集計がないため、オンライン物販のみ利用しています。

<引用元:eMarketer 公式Twitterアカウント

  • we are social

発行元:we are social Inc
13ヵ国にオフィスをもつソーシャルメディア主導のクリエイティブエージェンシー。同社ブログ内では、ソーシャルメディアに関する洞察やレポートを公開。
URL:https://wearesocial.com/
データ閲覧:無料
更新頻度:年に一度
ECハンドブック使用箇所:同社が毎年発行している世界中のソーシャル、eコマース、インターネット、モバイルの使用状況に関するデータやインサイトをまとめた"Digital 2019:Global Digital Yearbook"から、モバイルEC利用割合・ソーシャルメディアの利用状況のデータを活用しています。


ポイント:ECハンドブックでは、各国におけるソーシャルメディアの利用割合およびランキングのデータを採用していますが、一部国ではランキングがない場合もあります。ちなみに、このソーシャルメディアのランキングには、LINEといったメッセンジャーアプリも含まれています。

<引用元:we are social 公式Twitterアカウント

<最後に>

今回のブログで紹介した情報源は、全ての人が見ることができるデータと、会員登録したユーザーのみが閲覧できるデータがあります。また商用利用の可否なども異なるので、利用の際にはご注意ください。

■ネット担当者フォーラムで、執筆担当のインタビューが掲載されております。

『世界30の国・地域のECデータ&市場概況・トレンド動向などをまとめた『海外ECハンドブック2019』のスゴいところとは』

■世界のEC市場を解説した書籍「海外ECハンドブック2019」(出版:株式会社インプレス)

トランスコスモスでは、著書「海外ECハンドブック2019」を発刊しています。各国のEC市場規模や詳細なEC市場データ、越境EC市場規模およびEC利用者の推移、EC市場データランキングなど、世界のEC市場がわかる1冊でAmazonで販売中です。ご購入はこちらから。

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