スペインのファッションブランド「ZARA(ザラ)」を展開するInditex(インディテックス)は、台頭する中国格安ファッションブランド「SHEN(シーン)」に対抗するため、Z世代をターゲットにした低価格ブランド「Lefties(レフティーズ)」に注力しています。SHEINが積極的な低価格戦略を行う一方、Inditexはインフレ下で利益率を確保するためにZARAの商品価格の値上げを進めてきました。LeftiesはZARAの売れ残り商品を取り扱う店舗として開始し、現在は本拠地のスペインだけでなくメキシコやサウジアラビア、UAEなどを含む17ヶ国に店舗を展開しています。ReutersによるとLeftiesは2019年の開始以降、スペイン国内のユーザー数は約350万人から2023年には約500万人を達成し、SHEINの国内ユーザー数520万人に迫る勢いです。Inditexは特に店舗展開に力を入れており、2023年にはベルリン、ロンドン、パリ、ローマなどの都市でポップアップストアを開催し、2024年はヨーロッパ全土でポップアップストアを展開する予定です。同社は現在はSHEINと同様に格安商品の販売やインフルエンサーによるマーケティング展開に注力しており、今後も競争を強めていくと説明しています。
情報源:Reuters "Lefties: Zara's secret weapon in fast-fashion fight against Shein"(2024/2/22)